1年間働いてわかった、資材購買ってこんな仕事

    2016/12/27

ものづくりメーカーに欠かせない職種、資材購買

 

こんばんは。けんとしです。

今回はものづくりに関わる仕事について。

 

 

僕は電機メーカーで資材調達業務に携わっています。

 

最近OB訪問を受ける事が何回かあり、100%会った人から「資材購買って何してるんですか?」「文系なのに大変じゃないですか?」と聞かれるためここで紹介します。

まだまだわからない事がたくさんあるひよっこですけど。

 

そして、会社に迷惑をかけない程度に。。。

(たくさんあるメーカーの中の一社の例のため、これから書く事はすべてのメーカーの資材購買にあてはまる訳ではありません)

 

 

会社の中での資材購買の役割

 

 

資材購買の役割は大きく分けて2つあります。

1つ目は、製品を安定的に出荷する事。

 

どこのメーカーでも売り上げ目標があると思います。

目標が決まると、大体製品をどのくらい売ればいいのかが見えてきます。

製品を売るのは営業の仕事です。

家電量販店に置いてもらえるよう売り込みをしたり、お客さんに興味を持ってもらえるようプロモーション活動をします。

 

 

営業からすると、目標に向かって売っていきたいのに製品が無かったら困ってしまいますよね。

例えば、クリスマス前にゲームソフトが品切れになっていたら黙っていても売れるチャンスをみすみす逃す訳です。

 

そうならないように製品を安定して出荷する事が資材購買の1つの役割になります。

(本来は資材調達の後に製造の人がいて出荷になるのですが、今回は省きます)

 

 

 

2つ目の役割は、原価を低減して利益を生み出す事。

 

 

みなさんの手元やポケットの中にはスマートフォンがありますね。

仮に、部品全部で1万円かかっているとします。

売価は4万円だとすると、粗利は3万円です。

プロモーション活動を実施するために1万円使い、人件費を1万円払ったとしたら残るのは1万円です。

 

この1万円が製品を売って得た利益となります。

 

ここで資材購買が絡んでくるのは、部品に費やしたお金1万円です。

 

1万円で購入していた部品が9000円で購入出来るようになったとしましょう。

すると、1000円が丸々利益となる訳です。

当たり前の事なんですがこれ、とってもすごい事なんですよ。

 

 

仮に月々5万台スマートフォンを製造していたとしたら、1000円原価低減出来れば月5千万円会社は節約出来る訳です。

そっくりそのまま利益が増える事になります。

結果が数値に現れるためやりがいを見出しやすいのではないでしょうか。

 

 

まあ、実際はそううまく原価低減出来る訳ではないのですが。

 

 

この2つの役割を果たすために、様々な部品メーカーの担当者の人に話を聞いたりシステムを使って納期管理を日々しています。

 

資材購買の面白さ

 

 

さて、それでは資材購買の仕事に面白さって何かあるのだろうか。

 

正直、地味な仕事です。

開発や商品企画の人が仕様を決め、それに必要な部品を調達するだけだから創造性なんてものはほとんど無い。

経営状況や市場の動き、為替などのデータを分析して最適な発注をするのが主な仕事だ。

 

とは言っても面白い事だってある。

 

 

個人的には、ものが作られるまでのコストについて知る事が出来るのがめちゃくちゃ面白いと思う。

 

例えば小ロットで注文するのと、まとめて大きいロットで注文するのってコストは全然違う。

なんで限定モデルになるとこんな高いのよって働く前は思っていたけど、今はすごく納得している。

 

あとは、最先端の技術について話を聞ける事が楽しい。

これは僕が電機メーカーにいるからなんだけれども、取引先が売っている部品がかの有名なリンゴに使われている事も少なくない。

 

「今はこんなセンサーを開発しているんですよ」って話を営業の人から、つまり部品のプロフェッショナルから説明を受ける機会も多い。

これがとても楽しい。あれこれ想像が膨らんできてしまう。

 

IoTは世界を変えるなあって本当に思うよ。

 

 

どういった人が向いているのか

 

 

まっさきに思うのは、人と話すのが億劫にならない人

資材購買は説明が主な仕事になるためだ。

 

納期に遅れてしまうなら、製造の人に理由を説明しなければならない。

コストダウンを取引先に依頼するならば、その背景や根拠を説明して納得してもらわなければならない。

開発部隊に使って欲しい取引先があるならば、理由を説明しなければならない。

 

様々ある職種の中でも、社内外含め色々な人と話をして進めていくのが資材購買の仕事だと思う。

そのため黙々と作業していたいなんて人はあまり向いていないかも知れない。

逆に物怖じしない人が資材購買業務に向いているかも。

 

 

まとめ

 

 

以上が資材購買の仕事についてです。

 

入社したころは、「コンデンサ?水晶?MEMSセンサー?GYRO?強そう!」なんて頭がPONPONしている感想しか持っていなかったけれど、知らなかった事を知る事が出来るのはめちゃめちゃ面白いよ。

 

文系でもものづくりに携わる事が出来る数少ない職種だと思うので、少しでもものづくりの仕事に興味を持っている人の参考になれば嬉しいです。

 

 

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