カシオ計算機を退職します

 

新卒で入社した会社を退職します

 

 

2017年6月末付けでカシオ計算機を退職します。本日5月19日(金)が最終出社日でした。

 

まだ正式に退職した訳ではないのですが、社長稟議もおりていますので公にしてもよいかなと。プレゼントでもらったカメラを見ていて、「この中に苦労して納入したIRCFや基板が入っているのか。」と思うと感慨深いものがあり今の気持ちを書き残そうと思いました。

 

サカナクションのナイトフィッシングイズグッドをヘビロテする気分です。

 

 

 

 

 

 

内定をもらった時は興味がなかった生産資材という仕事

 

 

カシオ計算機には2015年に入社し、その後2年間はデジタルカメラとスマートウォッチの資材購買を担当してきました。カシオを選んだ理由はコンシューマ製品に携わりたいという気持ちが大きかったのと、職種別採用だったためです。

 

ジョブローテーションで色々経験するよりも、ひとつの仕事を深く掘り下げてった方が面白いと考えていたので納得の就職でした。

 

 

でも、経理で内定が出てたはずなのに、いざ入社するとなったら「君の配属先はここです。」と人事の偉い人に生産資材部の説明資料を見せられた時はびっくりしました。

 

 

「おいおい、そんなん聞いてねーぞ。」という内容をうすーくひらたく伝えましたが何か変わる事もなく、3週間後には生産資材部に配属となっていました。大企業っぽいといえば大企業っぽい。

 

 

最終面接の時に、経理志望してたのなんて頭からすっ飛んで「文系なんですけどものづくりに携わりたいんです。」って正直に言ったから資材購買だったのかな。

 

 

今思えば生産資材部でよかったです。
製品を企画し、設計し、部品を調達し、お客さんの下に届けるという流れを仕事を通し体感出来たのはすごく良い経験になりました。特に調達は面白かった。なかなか奥が深い。

 

 

 

1部上場企業でもなかなか部品は手に入らない

 

 

入社するまで、カシオは大企業だと思っていました。いや、一般的には大企業なのか。連結社員は1万人をゆうに超えるし、資本金は485億9200万円もあるし、1部上場企業だし、G-SHOCKという大きなブランドもあるし。

 

 

調達という意味では規模は大きくなかったです。時計はたくさん売れるけど、見た目からわかる通りたくさん部品を使っている訳ではないし、カシオが得意とするコンパクトデジタルカメラ市場はスマートフォンに食われてしまって販売台数は年々下降傾向にあります。

 

 

 

部品メーカーもボランティアではないので、基本的にはたくさん発注を出してくれて自社に利益をもたらしてくれる方を優先的にケアします。

 

カシオは先に述べたとおり、購買額としてはさほど大きくはないんです。

りんごの会社やN天堂には大変苦しめられました。直近ではニンテンドースイッチのせいで担当部品が調達できずに出荷を落とし、売るモノが無くなってしまいそうになりました。

 

 

Twitterで「ゼルダの伝説楽しい!!」なんてツイートをみるたびに、「くそう、いつかスマートウォッチが爆売れするんだぞ、見てろ!」って心のなかで呟いてました。出来るなら僕が売り歩きたい。WSD-F20は位置情報が共有できるので、サバゲーなんかに取り入れたら面白いんのではないでしょうか。

 

 

 

話を戻しますと、普段の方法では調達出来ないとなると、あの手この手で調整を図ります。通常船で輸送しているものを飛行機で飛ばしてもらったり。製造ラインの組み替えをする時に生産をねじ込んでもらったり。

 

 

あらかじめ必要数量を伝え調達枠の確保をしているのに、納期遅延の連絡が入った時には「明日工場に行くから。」と取引先の担当に伝え、工場に乗り込みその場で調整してもらうまで帰らないなんてこともありました。

 

 

そういう泥くさく仕事を続けた結果としていま手もとにあるカメラがあると思うと泣けますね。

 

 

 

 

信頼を積み重ねていく仕事

 

 

工場に行くとけっこう高い確率で調整できるんですよね。現場に行く必死さが伝わって調整してくれるのか、営業担当に権限がないのかわかりませんが。あとは、調整に難儀してたのに、偉い人どうしが会話すると一瞬で解決したこともありました。

 

調達においては、「相手にどれだけ信頼してもらえるか。」が仕事をうまく進めていく上で大事なポイントを占めていたように思います。

 

 

部長は本当に尊敬できる人でした。取引先に無理をさせない適正な発注をこころがけており、何かお願いをする時は背景や理由をしっかりと説明し、取引先を納得させてから動いていました。

 

たぶん、部長がいなければカシオは売上が立っていない。そう思わせる人の下で働けたのはすごく幸せでした。

 

 

お世話になった先輩は「カシオという看板で仕事せず、個人の名前を背負って仕事しよう。」とおっしゃっていました。

 

ようは、「けんとしさんが言うから、頑張って調整しました。」といってくれる取引先をどれだけ作れるかが大事ということでしょう。

 

信頼関係をどう作るか。どれだけ信用してもらえるか。

 

 

資材購買に限らず、この考えは大切にしていきたいです。

 

2年2カ月という短い間でしたが、カシオの資材購買に携われてよかったです。

 - 雑記